この度はご心配をおかけし、大変申し訳ございません。
突然このような情報を目にされ、困惑されたことと思います。
多くの方からの戸惑いのお声がありました。情報を公開するにあたっての配慮が欠けておりましたこと、深く反省しております。
ホームページ、SNS等に掲載されている情報や、施設に赴かれて現場のボランティアが熱心に活動している様子をご覧になり、「不遇な動物たちを救う素晴らしい団体だ」と、応援されてきた方々にとって、この度の告発内容はとても受け入れられるものではないと思います。
ご指摘をいただいております通り、このような発信をすることは本来避けるべきです。
どのような理由を並べてもご納得いただけるものではないかもしれませんが、告発に至った経緯につきまして多くご質問をいただきましたので、補足させていただきます。
動物保護団体WLは規模こそ大きいものの、代表による個人ボランティアです。全ての権限を代表が保有しています。
どうにか代表とともに、良い団体にしていきたいと、私たちボランティアは苦心してまいりました。代表の意向を汲み、沢山の頭数を無理をしてでもお世話してきました。「この動物たちは、ここで保護しなければ行き場がない」という旨の代表の言葉を信じていたからです。
しかし、いくら必死にお世話をし、愛情を注いでも、環境の悪さはカバーしきれませんし、獣医師でない私たちに病気の治療はできません。必要な医療を拒否されては、私たちは無力感の中、動物が衰弱して亡くなっていくのを見ていることしかできませんでした。
資金調達の努力もいたしました。高額な寄付をしたボランティアも少なくありません。それでも通院を拒まれたり、検査を拒まれ、医療は行き届きませんでした。そして収支が詳しく説明されることはありませんでした。
動物たちは他に行き場が無いと思わされていましたが、実際のところは警察に電話をし(本文「⑨まとめと要望」参照)、積極的に引き取りをしています。他の保護活動者が引き取る余地を奪っている状態です。これは代表者が意図的に作り上げた状況に他なりません。また下請け愛護(詳しい解説はhttps://www.sap.or.jp/lp/definition.phpにて)は、多数の犠牲の上に成り立つ生体販売ビジネスへの加担であり、不幸な動物の数自体を増やす行為です。
「新しく団体を立ち上げればよい」とのご意見も複数いただきました。至極真っ当なお考えです。単に団体や代表が気に入らないのならば、離れればよいことです。
しかし前述の通り、代表曰く70か所以上の警察署から動物を引き取り、独占している状況です。代表が「新しく団体始めたって、犬もらわれへんで」と薄笑いしながら発言しているのをボランティアが聞いています。本来保護が必要な動物は少ない方がよいはずですが、まるで「犬を沢山手元に置いているのが良いこと」であるかのような発言です。
私たち有志には現役の者もおり、今施設にいる動物たちが心配でなりません。それゆえにお世話に通い続けましたが、人手不足を顧みない引き取りはやまず、状況は悪化の一途をたどっています。現状の運営のまま施設が存続すること自体が、犠牲を増やす行為であると言わざるを得ません。
内容、手法に関してご批判を浴びることも覚悟の上でしたが、内部での解決が不可能であるため公表した次第です。ここまでする理由は、動物たちの命がかかっているからに他なりません。彼らの命は人間次第です。命を軽視する代表の管理下に置いておくことは、虐待の容認です。私たちは動物の犠牲を食い止めたい、ご支援者の皆さまを騙すようなことをすべきではない、と判断いたしました。外部の方からは団体の内情が見えづらいため、本当に信用に値する活動をしている団体なのか、見極めが大切であることもお伝えしたいです。
ご理解を得るのは難しいかもしれませんが、私たちが決して衝動的・感情的にこの行動に及んだのではないこと、お知りおきください。
ご心配おかけしている現在収容中の動物たちにつきまして、「里親募集はどうなるのか」というご質問もいただいております。私たちとしましては、動物たちが一刻も早く適切な環境下で過ごせるよう、里親様への譲渡が積極的に進むことを望んでおります。動物たちの情報については従来通り団体ホームページまたは募集サイトをご覧いただき、ご応募の際は団体ホームページよりお問い合わせください。施設の収容頭数が適正に近づくよう、ご検討いただけますと幸いです。
あわせて大切なお願いです。譲渡が内定した際には、
・予め代表者に譲渡費用の金額とその内訳をご確認ください。
・医療費領収書の開示を代表者に求め、適正な譲渡費用のみをお支払いください。
・交通費についても計算に基づいた金額をお支払いください。
・譲渡金の領収書を請求してください。
会計の健全化のため、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
また、告発アカウントへのリンクを掲載いたしました団体インスタグラムにつきまして、こちらも配慮に欠いた手法でありますこと、お詫び申し上げます。
現在対応に当たっておりますのは、予てよりアカウント運営に携わってきた団体所属ボランティアです。これまで施設の動物たちがよいご縁に恵まれるよう、配信を行ってまいりました。
広報活動にあたり、代表者からはたびたび指示が入りました。飼育環境の悪さがわかるような写真の投稿は禁止されており、最近では施設への収容時期に関する記述のカット、写真の不自然なトリミングの指示がありました。
動物の病状について事実と異なる経緯説明の記事が掲載されたこともありました。実際は代表者の医療拒否により適切なケアを受けられず衰弱し、亡くなっています。死に瀕した動物の写真を敢えて載せ、美談にして見世物にする。注目と賞賛を集めようとする。そのように動物を利用したSNS発信の在り方は不誠実そのものではないでしょうか。
ご支援者の方が団体の良し悪しを判断できる材料は限られています。人様の善意で成り立つ活動において、噓偽りなく発信するのは最低限の礼儀です。
団体の不正を隠し、よい活動に見せかけ、支援を集め、杜撰な運営を許す。結果的に動物が犠牲になるこの状況を見過ごすことは出来ません。
里親様はじめご支援者の皆様のお心を傷つけたこと、大変心苦しく思っております。一方で、「本当のことを知れてよかった」というお声をいただいていることも事実です。
多くの支援者様にお伝えできる手段が限られておりましたこと、ご酌量いただけますと幸いです。
現在多数のお問い合わせをいただいており、ご返答が遅れておりますこと、お詫び申し上げます。ホームページ掲載のQ&Aに加え、上記の内容が疑問解消の一助となれば幸いです。
お一人お一人のお気持ちを受け止め、真摯にご対応したく思います。お時間いただきますこと、ご了承くださいませ。
2024年4月13日 動物保護団体WLボランティア有志
動物保護団体WL告発アカウントへのお問い合わせは、以下のフォームよりお申込みください。